第8章 鈴音の再会
結局、そうして布団に倒れて悶々としていた私はーー気づかない内に寝てしまっていた様だ。
夢を視ている感覚がして、ふとーー夢の中と知りつつ目を開ける。
近くに、小さな気配を感じたから。
"久しぶりだね"
思わずにこりと微笑む。
ぐちゃぐちゃで重たい心でも、それだけは出来るみたいだ。
何度目か、会いにきてくれる小さな蒼い鳥。
鈴が転がるみたいに囀りながら、パサリと羽ばたいて指に留まってくれる。
ふと目につく、鳥の足に結いつけられた鈴。
妙に耳に馴染むのは、この為かと合点がいく。
目線を合わせて、答えはないだろうと分かりつつも聞いてみた。
"どうして来てくれたの?"
"………チュン"
そこに、ただいてくれる小さな存在。
どこか優しい眼差しに、不覚にも心は揺れた。
"そばに……いてくれるの?"
まるで頷くみたいに、擦り寄る小鳥に
小さくお礼を溢す。
言葉に出来ないけれど、嬉しさでいっぱいだった。
そんな時ーー。
留まっていた鳥が飛び上り、驚いた私も何処に行くのかと誘われるまま、目で追っていた。
"そばに行かなきゃって思ったの"
木霊する囀りの中で、響く鈴音と共にそんな言葉が聞こえた………気がした。