• テキストサイズ

BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第7章 その日  口火を切る




後でいいと話したのだが、みなさんに背中を押されて脱衣所に放られた私は、しぶしぶ地下勉強部屋の温泉へ入浴する事にした。



浦原さんからのお達しで、霊圧の損傷が治る時までは、そこで養生する事に決まったのだ。










湯気が立ち上る温泉は以前と変わらず広大で、体が温まった事で落ち着いた心は、今日の出来事を自然と思い出す。

















人を失うのが、私は怖いと話した。

大事な人を失くした哀しみを、石田さんは話した。









どちらも、負の感情を吐露した訳で。







でもあの時はただ必死に、自分の思いを言葉にして石田さんを見て、心に触れていたのも事実。


彼自身の苦しみや哀しみが、無くせないのは分かっていた。
ならばせめて、少しでも薄れてくれたらと願って。














「同病相憐むってやつかな………」







自分で呟いてみると、一体どうしてそんな事をしてしまったのかと思えて、なんとも可笑しかった。












    




目をぎゅっと閉じて、打ち消した感情。



それでも出てくる、石田さんの表情や言葉。




















こんなの、まるでーー。










































「………憐むとは、一体何をだ?」
























思考が、ピシリと止まる。




私は驚きのあまり、盛大に悲鳴をあげることになる。






























「く、朽木副隊長‼︎
後ろに立たないでくださいよっ」



「人を化物みたいに言うな!」



「世間様から見たら、私たち幽霊と同じですから化物と一緒なんじゃ………」





「………………」
「……………………っ笑うな、たわけめ」


/ 431ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp