第6章 手をのばすは夢の中
体の痛みが酷く、金縛りにあったみたいに動けない。
瞳を閉じることすら出来なくて、身に迫る攻撃をただただ、待つしかなかった。
突然動かなくなった体への焦りと、何も出来ない自分ににじり寄る、僅かな恐怖。
「石津さん‼︎‼︎」
届いた、名を呼ぶ声。
感じた、力強く支える腕。
ザン‼︎
斬り払われた敵からの攻撃は、私の中にあった焦りや恐怖も取り去っていった。
そうだ
私はいま 一緒に戦う仲間がいたんだ
大丈夫
絶対 大丈夫だ
瞳に映る、強い視線の石田さんの横顔。
上向いた気持ちとは裏腹に、動けない己の身体に歯痒さを感じながら強く支えてくれる彼に、私は身を任せる以外なかった。