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御曹司と忍び 【気象系BL】

第2章 事件



「叩くことねぇじゃんか!」

「お前が変なことしようとするからだろ!」

「変なことって…別に同じことをしようと、イッテェ!!」

再び大野の頭にゲンコツを贈る。


あれからまた、浴槽の中で擦り付けてくるから、
俺はゲンコツを飛ばして、さっさと風呂から上がったのだ。

「二度とすんな!」

「二度とって!たまにはいいじゃん!」

キッチンに立つ俺の後ろをちょろちょろついてくる。

部屋にはカップラーメンしかなくて、
水を二人分張った鍋に火を点ける。


「なぁ、潤〜。知ってる?男同士はこっち使うんだぜ?」

辛うじて冷蔵庫にあったネギを切ろうとする俺の腰を、
後ろから掴まれて少し後ろに引っ張られると
お尻に大野の半立ちの中心を擦り付けられた。

「あっ…」

「お?感じてる?どう?やらね?」

お尻の穴の辺りにグイグイ突き立てて来る。


「んっ…ってやめろ!」

パコーーンと思いっきり頭を叩く。

「イッテーー!!ひでぇよ、潤!!」

「たく、ひでぇのはどっちだよ!」

大野の声を無視してトントンとネギを切り始めると、

「グエッ!!」

大野が突撃してくるように俺に抱きついてきた。

「くそっ!離れろ!」

「なんでだよ〜、気持ちよかったろ?さっき。だってあんなに出しちゃって…くふふ」

お腹に回ってた手が下に降りてくる。

…この変態!!!


「殺されたい??」

俺は包丁を大野に向けた。
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