第7章 誰のせい?② ジェイド・リーチ
ーあ〜…昨日、なんで会社にケータイ忘れたんだ…
同僚に突然会議室でキスをされ、その日に一夜を共にしてしまった。
後ろめたいことで彼女に謝りたいとずっと思っていたが、中々会えないまま、昨日のデートがあったのに、ケータイを会社に置きっぱなしにしてしまっていた。
家で探していたら集合時間に遅れて、慌てて向かったものの、もうそこに彼女はいなかった。
「はあ…ツいてないなぁ…」
大きくため息をついていると、誰かに声をかけられた。
「エレベーターに乗られないんですか?」