第7章 誰のせい?② ジェイド・リーチ
ー嗚呼…ようやく…僕のものになった…
「僕にとってとても嬉しい言葉ですが…泣かれると複雑な気持ちになってしまいます」
の目尻からはぽろぽろと小雨をうけている葉っぱから溢れ落ちるように涙が流れている。
きっと色んな感情がの中で渦巻いているのだろう。
まだ彼のことを諦められない気持ちと自分を愛してくれている僕への気持ち。
でも、光が真っ直ぐ前へと伸びるように、僕が貴女のその鬱蒼とした気分だなんて貫いて差し上げよう。
「僕の目を見て、愛していると言って下さいますか?」
「はい…愛しています…ジェイド先輩…」
ゾクゾクっと快感が駆け上がった。
可愛い。
「大丈夫、もう彼のことなんて忘れさせて差し上げますから…僕だけを見ていればいいんです」