第11章 メイド服を脱がせて レオナ・キングスカラー
「あらあら、こんな所でどうされましたの?」
オレンジ色のモスリンたっぷりのドレス。
敏感になった鼻にはキツいくらいの香水の匂いが鼻に刺さる。
「…お前だな、をどうした」
ドレスから香水に隠れて微かにあこの匂いがする。
俺は怒りでマジカルペンを握りしめた。
「?あぁ、あの穢らわしいメイドのことですわね」
「に何した」
アンジェリーナは扇子で口元を隠してうふふ、と目を細めて笑う。
「彼女には消えてもらいますの。貴女はというあの女が好きなんでしょう?」
あの女。
「は穢らわしい女なんかじゃねぇ」
俺はアンジェリーナを目線で殺すくらいに睨み付け、マジカルペンを振る。
マジカルペンから放たれた魔法はアンジェリーナが放った魔法で方向が逸れて絨毯を傷付ける。
「何をおっしゃられているのやら。彼女は性処理メイドなのでしょう?穢らわしいではありませんか」