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 醒めない夢を 【短編集】【R18あり】

第11章 メイド服を脱がせて レオナ・キングスカラー


・・・

「…おい、は?」

パーティーが一段落つき、休憩時間のようなラフな雰囲気が流れる。

「さんなら先程御手洗に行かれたはずですが…少々長いですね」

責任感が強いがかれこれ1時間も嘘を吐いてどこかへ逃げ出すとは考えにくい。
悪い予感がする。
じわりと冷や汗が手のひらを覆った。

「席を外す。アンジェリーナ姫にはチェカに連れてかれたとでも言っておけ」

「御意」

俺はじっとすることが出来ず、その場を駆け足で離れる。
微かに残るの甘い香りを魔法でより敏感にした鼻で追跡する。
始めは真っ直ぐ御手洗に向かっていたが、ある所でプツリと匂いが断絶されている。
これは間違いなく第三者の手が加わっている。

「クソっ…!」

マジカルペンを下に勢いよく振り下ろすと、暴発した魔法が近くにあった花瓶を砂にした。
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