第11章 メイド服を脱がせて レオナ・キングスカラー
「レオナ様、お怪我はございますか?」
レオナ様はもうすでに従者を呼んだらしく、替えの寝巻きを持った従者と掃除用具を持った従者が2人入ってきた。
「あぁ、大丈夫だ。俺はこいつと風呂に入り直すからその内に始末してくれ」
かしこまりました、と従者が息を揃えて言うと、レオナ様は私の肩を抱いて浴室へと向かう。
浴室と従者たちのいる部屋が分けられているカーテンをレオナ様が素早く閉めると、腰を抱かれる。
「あ?何不思議そうな顔してんだよ、メイドなら主を風呂に入れるのが当たり前だろうが」
「し、しかし…」
「早く脱がせろ、風邪引いちまう」
レオナ様の耳がわざとらしく頭にへばりつく。
こういう時に感情が出がちな耳に私はめっぽう弱いのだ。
「では…失礼します」
レオナ様の寝巻きの紐を解き、下から上へと捲り上げると、褐色の筋肉が現れる。
「お身体流させて頂きますので、こちらに…きゃっ!」
唐突にお湯が全身にかけられる。
メイド服は水分を含んで重くなり、一気に冷えたお湯が体温を奪っていく。
「お前も脱がねぇと風邪引いちまうぞ」