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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第30章 in the fog 【後編】




ミストリア島の とある港


小型だが豪華な船から港に降り立った その男は、ゆっくりと首を回してコキコキと骨を鳴らした。

その妖しい威圧感は、この島全体を覆っている深い霧に吸収され、無駄に周囲に広がることはなかった。

それは果たして幸運か、不運か ────





その男は“目付け役”の年寄りと数人の柄の悪い部下を連れ、大股で通りを歩く。


「浮かれた島だな…」


笑顔で通りを行き交う人々や飾りつけられた街並みに、男は眉間にシワを寄せながら そう感想を漏らした。


「なにやら…、明日から祭りがあるらしいですぞ」


目付け役の老人がそう進言した。


「フンッ…、まァ…関係ねェな。今日中には終わらせる」

「当然じゃ。行きますぞ、“若”」

「あァ…、行こう」


目的の場所は『高台にある緑色の屋根の豪邸』。

ドンキホーテ・ドフラミンゴが纏っているピンク色の羽も 霧の街並みへと沈み、灰色に染まっていった。







ドフラミンゴのサングラスの下の目線は、ある女を捕らえていた。

大通りの向こう側。浮かれた人々に混じって、ショーウィンドウにみとれて足を止めている女がいた。

長い黒髪に、大きな楽器を背負っている女。その腕には紙袋が抱えられていた。よっぽど大事なものが入っているようだ。


「あの女…、どこかで見たな」


ドフラミンゴは歩みを止めて、ラオGに問いかけた。


「はて…、そうじゃったか…?」


年寄りの記憶は当てにならない。若い部下たちを見るが、全員が首をひねった。

(いいや…、どこかで会っているハズだ…)

どこか気になる女だった。そのまま放っておいて通り過ぎることもできたのだが、ドフラミンゴは自分の直感に従った。




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