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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第29章 in the fog 【前編】



キッチンスタジオを出て、アンティークショップを通り抜ける。アルコはプリンとアンティークショップのオーナーに再び丁寧に礼を言ってから店を後にした。


「良いお祭りを。アルコ」

「ええ、プリンも。本当に、どうもありがとう!」


(……こちらこそ)


背負われた竪琴の弦の上に弾む黒髪を、プリンは見送った。髪で弦がなでられて、透明な音が鳴った気がした。それを聴きながら、プリンは思考にふける。


──── 美味しく出来たとは思う

テンパリングも調温も 完璧に

ただ、チョコレートに少しの雑味が入っていたことが気になった

素人にはわからないレベルの雑味だとは思うけど


だって 彼女があんなこと言うから

まるで私のこの忌まわしき“第3の目”を
受け入れてくれる人がどこかにいるみたいなこと言うから





「電伝虫が…、プリン様宛てのようですじゃ」


店の奥に戻っていたオーナーに声をかけられて、プリンは振り返る。


「ママからだよ~」


ふわふわと宙に浮かぶジュウタンのラビヤンに乗ったゼリーのニトロが、プリンにそう告げた。

プリンは顔を切り替えて、店の奥へと入っていった。









「ママ?

…傭兵団の方はジェルマじゃなかったみたい。そう。ファミリーの方は…、まだわからない。引き続き調査するわ」


『その島に七武海がいるって情報もある…。とくに七武海…政府の人間は厄介だからね。

念のため、“将星”をひとり向かわせた』


「“将星”…、まさか兄さんを?」


『ああ。じきに着く頃さ。

あとは お前の能力で…、島でのトラブルはちゃんとトラブルごと“消し”ときな。

すでにお前がその島にいるってことは、話題になってるそうじゃないか。

万一騒ぎが起きて海軍でも呼び寄せでもしたら…“計画”が台無しだよ。おれ達がジェルマの科学力を狙ってると政府にバレたら面倒だ』


「わかってる、任せて。
私はママのかわいい人形なんだから」





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