• テキストサイズ

RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第7章 鏡



「ありがとう」

服で海水を拭いながら、首輪を外してくれたことお礼を言うと、

「『お仕置き』が必要な時は、別の方法でやらねェとな」

といつもの顔でニヤリと笑った。

ローにそう言われても、アルコはもう ちっとも怖くなかった。その顔は出会った時と同じだったが、アルコはローへの印象がすっかり変わったことに気づく。

彼の歪んだ表情や言葉の裏には、本当は優しさがあるような気がした。

「『お仕置き』するの?『こんな身体』に?」

ミホークと話すことができ、クルー達のあたたかい歓迎も受けて すっかり余裕を取り戻したアルコは、ローの言葉に臆することなく、同じくニヤリとした笑顔で返す。

以前、ローに言われた嫌味を交えた軽口のつもりだったが、彼の表情は急に真剣なものになった。

「悪かったよ。

……若い女だ。そこまで見た目が気にならねェ ガキとは違うよな」


「……ガキ? ……珀鉛病の子供…を、治したことがあるの?」


アルコは察っしたが、ローは何も答えなかった。

「おれは お前の『そんな身体』でイケると思うんだが」

「………おやすみ」


急にまた品のないことを言い出したローを背にして処置室に戻る。

新しく置かれたドレッサーの前に、ハートのネックレス、革のグローブ、珊瑚のついた岩を並べて置く。

ドレッサーの丸い鏡は、2人の部屋を仕切る開け放された扉を写していた。


/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp