第28章 甘いもの
口一はアルコのほほに優しく触れた。それは“白いアザ”のある方のほほだった。アルコは唇を離して口一の瞳を覗きこんだ。
そこには
誤魔化す様子もなければ
気遣う様子もない
アルコの視線に構わず、口一は同じ表情と同じ手つきでほほから首筋を撫でた。
何も言ってはくれないけど
彼だけは
口一だけは
“アザ”があろうが無かろうが
“病気”や“呪い”があろうが無かろうが
まるでそんなこと どうでもいいかのように
『私』をみてくれる
アルコは、そう考えると胸がいっぱいになった。
水中で立ち上がった陰茎に、割れ目を こすりつけるように腰を動かす。
「はっ…、…っ、ん、ぁっ…、」
たまらず腰を浮かして先端を入り口にあてがった。
十分に起立したソレは、手を添えなくても突き立てられそうだったが、アルコは少し身体を反らして後ろからその根元に手を添えた。
お互いの「たまらない」といった表情を間近で突き合わせたまま、ゆっくりと腰を落とす。
粘液が蜜口に留まらず水中に流れるが、滑るような勢いでズズッと一気に侵入させた。根元まで埋めると、アルコは口一の頭を抱きかかえて大きな息を吐いた。
「…あー……」
「ハァ………」
すっかり馴染んでる
まるでこんな風に繋がってることのほうが自然であるかのように
自分の足りない部分を埋められているみたい
直接
自分の内側で
彼の熱を感じられる唯一の方法
その事実だけで、膣壁はビクビクと反応した。
「はっ…、っ……、あぁっ…」
距離が0
深く挿入して繋がってる
今だけは
自由に触れられる
好き放題キスもできる
今だけは
麻薬みたいに中毒性のある刺激に
脳がギューッと締まった後、ドロドロと快楽が溶け出す感覚
でも どこか足りない
どうしてだろう
こんなに満たされてるのに
まだ足りないなんて
欲望には キリがない