第27章 価値観
「待って、口一」
アルコは挿入を制してベッドからおり、ユナの手を取った。
「大丈夫? ユナ…、おいで」
「放っとけ、そんなガキ。自業自得だ。ツラいなら、勝手に自分でしろ」
「そんなヒドいことを…、きっと自分でだって したことないんだよ。…かわいそうじゃない」
ユナの手を引いて、枕をしいたベッドに横たえさせた。浅くもたれて座った彼女をアルコが優しく抱きしめると、小さな身体はそれだけでビクビクと痙攣した。
「大丈夫。…痛くしないからね」
そう言ってユナの顔中にキスをしていく。
ひたいから、眉間に。
まぶたから、鼻先に。
ほほから、あごに。
チュッ、チュッと優しく唇が触れるたび、彼女は「あ…、ぁっ…」と小さな声をあげ、小動物のように身体を震わせた。
「オイ…」
「いいでしょ、かわいいじゃない…。それに女の子だよ、妬かないで」
そのまま口づけを続けるアルコの後ろ姿を、口一は息を荒げて見ていた。まるで魅了されたように。
陰茎が腹を打つほどに立ち上がったことは、二人の女には悟られなかった。