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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第26章 漂流



潮と
血と
汗と涙と鼻水と

それに唾液と精液まで加わった


もう、いい加減 ぐっちゃぐちゃ


アルコは口元を腕でぬぐってから、今度こそ ぐったりとローの上に倒れこんだ。

「少し休んだら…、アルコの体内も“処置”しておく」

「…よろしく。ついでに顔も洗っといて」

そう言って顔を見合わせて、力なく笑った。


「無茶するよな、相変わらず。寄生虫も…口で吸い出したりするか、フツー」

ローは精を吐き出したことで、頭もスッキリしたのか、先ほどよりもずいぶん余裕のある話し方で言った。

「ああ、あれ……、とっさだったし。
“ポイズンピンク”の知識だよ」

アルコはそう言って複雑な味がする自分の唇をペロリと舐めた。


『海の戦士 ソラ』

私達の故郷では知らない人はいない、有名な絵物語だ。

『海の戦士 ソラ』に敵対するのは、“悪”の軍団『ジェルマ66』。

その中でも紅一点の“ポイズンピンク”はセクシーで強く、“悪役”ながらに幼いアルコの憧れだった。

口で毒を吸い出すのは、彼女の得意技だ。

「まさか…『ジェルマ』が好きなのか? …邪道だな」

「どこが邪道よ、サイコーじゃない」

ローとは、どこまでも趣味や想い出が交わらない。

ひとしきり笑った後、アルコは気絶するように くったりと倒れこんだ。




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