第5章 in the dark
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ゾロは自分の胸にアルコを押し付けるような格好で、ゆっくり仰向けに寝転がる。
暗闇ではっきりとは見えないが“鷹の目”が付けた傷があるハズの胸の上に身を預け、息を整えた。
ゾロが髪を撫でてきたことで、今までと違う感情が沸き上がってくることを恐れ、アルコは素早く身体を離した。
「おい」
彼の胸から転げ落ちるように、無言のまま横にゴロリと転がる。
完全な暗闇とは言え、見詰めていると表情まで見えそうだ。
怖い
見られるのが怖い
涙が一筋流れたが、見えるハズはないだろうと、そのまま流しっぱなしにした。
「フッ……」
小さな息を吐く笑い声のようなものが聞こえた。
アルコが彼に向かって放り出していた腕に、つつー…と彼の指が優しく触れた。
新しくできた
白い大きなアザの上を
この男、まさか見えてるんじゃ────