第23章 応酬
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「あっ…、…っ、………? うわっ!」
視界ごと身体がぐらりと一度大きく揺れた。船が大波に揺られたのか。その反動で反対側にも大きく揺れる。
(? なんだか、耳が ───)
大きな揺れに過剰に反応したのか。アルコは耳に小さな違和感を覚えた。
お互いの手を、お互いの秘所に突っ込みあったまま、動きを止めた二人。
二人ともベッドの上で着衣はそのままだった。
それぞれのジーンズとショートパンツのフロントボタンとジッパーは開かれ、下着を押しのけるように互いの熱に触れている。
「…大丈夫、かな?」
丸い瞳で、口一をみつめた。
親指では、口一の先端からじわりと溢れているぬめりを くるくると優しく亀頭に塗り広げながら。
「っ……、大丈夫だろ」
船の揺れは徐々に小さくなり、安定を取り戻したようだ。
「…やめていいのか?」
口一も負けじと、膣内から引き抜いた濡れた指でクリトリスをなぞる。触れるか触れないかのソフトタッチで その形を確かめるように丸くなぞった後 芯を指の腹でとらえて転がした。
「ぁはっ……、ダメ、続けて」
「あまり声を 出すなよ」
耳もとでそう ささやかれ、先ほど耳に感じた違和感が上書きされる。口一の指が速度をあげたことで、さらにどうでもいいこととして忘れ去られた。
「ん…、くっ……、はっ、はっ」
一本は入り口の敏感な部分をこすり、一本は再び中に突っ込まれる。挟むように器用に暴れる指の動きに、腰が浮くほどの快感を感じた。
口一の着ているシャツごと肩に軽く噛みつき嬌声を殺すが、次々と与えられる刺激に、ついに無声音でああぁと吐息を漏らした。