第23章 応酬
ローとアルコは、3本のマストが高くそびえる豪華な帆船に乗り込み、出航を待っていた。
この帆船を言い表すなら『繊細で巨大』。
滑らかな木のカーブが美しい流線型の船体。
船体に負けないバランスで、船首から長々と伸びるバウスプリット。上向きに飛び出た棒の下には、女神のような 魔女のような白い彫刻が、涼しい顔で手を挙げている。
この船の行き先は、グレート・鰤(ブリ)テン島。
ローは海軍本部で、七武海として海軍に協力することを了承し、代わりにこの船に乗るという話をつけてきた。
ちょうど数日前に海軍本部に出向いていた王族。その“王族の護衛”という仕事を兼ねて、船が買えるような島まで乗せていってもらうのだ。
ローはいくつかの条件をつけた後、結果的にこの仕事を請け負った。
巨大な帆船には、30人ほどが乗船している。ほとんどは王国の所属の人間で、護衛として乗船した海兵は数名だ。
船首付近には主賓であった、グレート・鰤(ブリ)テン王国の第二王子であるヘン・リー王子とその妻メーガナィン妃の姿がある。
10名ほどの付き人を従えて、岸にいる見送りの海兵達に、にこやかに手を振っている。
船体中央には、海軍の男が数名の部下を連れて乗船していた。