第4章 乗船【シャボンディ諸島】
麦わら帽子を名残惜しげに見送った直後、
男が立ちあがり、長い刀を担いでルフィを追う。
「たいした 女だ」
脇を通り抜ける際、小さい声だが はっきりした口調で男がそう言った。
アルコの方を振り返り、手に持った『お仕置きスイッチ』をニヤリと掲げる。
「船まで ついてこいよ。遅れるな」
アルコは口を一文字に結び、男の背中を睨みつけた。
「よお」
後ろからの聞き覚えのある その声に、ビクリとした。
振り返ると、刀を納めたゾロ。
まともに会話するのは『あの日』以来か。
しかし今は、この男への感情に構っている余裕はない。
ゾロは下から舐めるようにアルコを一瞥し、3本刀の1本だけを肩に乗せて言った。
「お前、そのカッコで戦えんのかよ」
アルコは通路に置いていた竪琴を背中にかついだ。
「今日は、見学。任せたわ」
「はっ。みてろ」
ルフィの背中を並んで追いかける。
それを見ていたクマや男の仲間達も我に返り、自分たちの船長を追いかけ始めた。
「続くぞ!! 一気に突破する」
── ここを抜ければ、何とかなる…のかな
かりそめの共闘
一丸となって
『仲間』みたいだ
アルコは様々な感情を押し殺し、思った。