第18章 それぞれの治療
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夜も更けた頃、店の親子に礼を言って4人は店を後にした。
親子は、逆にローに大げさに礼を言った。
ジャンバールは店を出るとアルコを再び肩に乗せた。アルコは自分で歩けると言ったのだが、ジャンバールの意思は固かった。
「天竜人を乗せていた時は、こうではなかった」
「………。
やっぱり、降りるよ。…大丈夫だから」
「いや、違う。
おれがアルコを乗せていたいんだ。
あの時とは、真逆の………
誇らしい気持ちになる。
コレは言わば…、おれの『治療』だな」
酔いが回った身体を時折ふらつかせながら、一行は横並びでぷらぷらと歩き、船に帰っていった。