第15章 in the rain
オッオッオッ………………?!!?!
キィッ、キィッ、キッ………………!?
興奮を煽っていたヒヒ達が、突如何かを察知し、恐れながら森の奥へと戻っていく。
しかし、元よりヒヒ達の声など聞こえていない二人は、闘いを止めることはない。
ギン! キィィン!!! ズバババッッ!! ドカッ! ブシュィッ!! ギィンッ! ガッキィン!
・・・
!!!ズザンッッッ!!!!!!
「「!!!!!!?」」
二人の身体が一瞬宙に浮いたと思った瞬間、混乱する間もなく吹き飛ばされ、引き離された。
二人を真横に貫く軸をとらえ、突如放たれた大きな一振りの斬撃。お互いの威力を格段に上回るそれに心当たりはひとつしかなく、なすすべもなかった。
ズシャァッッ!!
ズザザザザザ………!!
アルコは飛ばされたその場に崩れ落ち、ゾロは赤い直線の軌跡を地面に描きながら斬撃に引きずられていく。
凍てつくような“覇気”が辺りを包み、冷たい“鷹の目つき”は二人のどちらを見るということもなく、間にある血溜り上の宙を定める。
「お前達は………何をやっている」
雨と泥と血で ぐちゃぐちゃの身体で、二人は目を開けるが、動くことはおろか、答えるどころか、呻き声ひとつあげることができない。
「そのような闘い方は………………何をやっているか、わかっているのか」
すぐ目の前にある赤茶色の水溜まりにも容赦なく雨が降り注ぎ、かろうじて開けた目を汚す。
ミホークがアルコのほうに歩み寄り、アルコはビクリと微かに身体を揺らす。
「何のための『農作業』………よもや、わからん訳でもあるまい」
「!!」
その言葉にかろうじて涙をこらえたアルコを、ミホークはずるりと肩に担ぎ上げた。
「お前達、禁酒はもとより………
アルコは早朝6時より
ロロノアは夕刻6時より
それ以外は部屋から出るな。
顔を合わせることは一切許さん。
出来ぬなら、この島を今すぐに出ていけ」