第2章 前奏
「ありがとう。長居しちゃって。お勘定お願いします」
「んー…今日はいいよ」
シャッキーは煙草をふかしながら、あさっての方を向いている。
── そんなバカな。
この店で明け方まで飲んで、仮眠して、朝食まで ご馳走になったのに。
このただ者じゃないオバちゃんは、見聞色で財布の中身まで見えてんのか。
「あんたが“鷹の目”の“娘”って情報、いただいちゃったし」
── そっちか。そっちはいいや。
ルフィ達に迷惑はかからない。
「ホントの“娘”じゃないけどね」
「……どちらにしろ、また来なよ。
それ、また聴きたいから」
カウンターに立てかけていた竪琴に、覗きこむように目配せする。
アルコは礼を言って、店を後にした。
── よし、鍛練しながら帰ろう
海岸沿いを大廻りして、安宿まで帰る。
大通りを通らなかったので、アルコは うねり始めたこの島の異様な雰囲気を察することができなかった────
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翌日
ルフィ達が上陸。
この店を訪れ、コーティング職人を探しにシャボンディパーク、そしてオークション会場へ向かうことになる。
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