第11章 プライド
「っ?!」
口一はベッドに腰掛けていたアルコを横からすくうように抱き上げ、枕に合わせてベッドに横たえた。腕を抜く際に器用にするりと下着を取り払う。
服をすべて脱ぎ、凶悪ともいえる姿になった自分のモノを取り出した。
その隙にアルコは身をよじってシーツをたぐりよせ、白いアザを少しでも隠そうと胸元に握りしめる。
しかし、目の前にまた『本当にきれい』なものを見つけ、思わず 動きを止めた。
─── 締まった筋肉にタトゥーだらけのしなやかな肢体。自分の白いアザと同じくらいの割合で黒く色づけられたその肌。いや、自分のアザなんかとは、比較してはいけない程に美しいと思った。
ただ単純に、『欲しい』と思った。
「どれだけ我慢してやったと思ってんだ」
曲げられた膝を開け、固い先端でぐにゅりと陰唇をこじ開ける。
濡れてはいるが、ほぐれてはいないソコにゆっくりと身体ごと押し当てた。
「んあっ……、ああぁっ…!!」
一瞬の抵抗の後、狭い入り口をくぐり抜けた先端。先端部分が収まったところで、侵入は一旦止められる。
「ックッ…………、フゥ…」
口一は眉間のしわを深め、目を閉じて呼吸を整えている。
「んん、…はっ……」
下腹部から こみあがる切ない刺激。
がっちりと雄の先端に絡みつく膣口が、男を中へ中へと誘うようにヒクヒクとうごめいているのを、アルコは自分でも感じとれるほどだった。そのヒクつきをどうにか抑えようと、腹部を固定するように力を入れて快楽を押し返し抵抗する。
二人はほとんど目をつぶった状態でほほに力を入れている。一見すると苦痛を感じているともみえる表情を浮かべ、まったく同じことを考えていた。
─── ヤバい
奥までの ひと突きだけでイきそうだ
こんなことは、お互いにとって初めての経験だった。前戯も ろくにしていないというのに。
いや、前戯なら散々してきたのかもしれない。
出会ってから、今この瞬間まで。