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今宵、貴方と求め合う【短編集】

第5章 ※赤羽業【暗殺教室】


行き着いた赤羽くんの家は、普通の住宅より少し大きめの家だった。

ワクワクしながら眺めていると、赤羽くんが私の手を引いて中へと誘導する。

赤「ご飯、何食べる?」

「んー、何でもいい…が困るのは分かってるんだけど…」


そんな会話をしながら、リビングらしき部屋に連れてこられる。


綺麗な部屋だなぁ…



赤「何にしよっか…」


腕を組んで考える赤羽くん。
私はおずおずと口を開く。


「私で良ければ、何かあるもので作る、けど…」


そう言うと赤羽くんは、


赤「まじ!?彩夏の手作り!?やった!」

と満面の笑みを浮かべる。

「じゃ、キッチン借りるね」






さて、と。何を作ろうか。


じゃがいもに人参、お肉…玉ねぎ。


カレー?でもルーがない…



肉じゃがだ!


顔を上げて赤羽くんを見る。


「肉じゃが、食べれる?」



赤羽くんは頷いて、

赤「ん、もち。楽しみにしてる」


と言ってテレビをつける。



私が野菜を切り始めて数分、赤羽くんはいつの間にか私の背後に立って手元を覗いていた。


赤「器用だねぇ」

私の右肩に軽く顎を乗せて呟く。

「…ッ」



赤羽くんの息が耳に吹きかかって、少しくすぐったい。



赤羽くんに退いてもらおうと後ろを振り向いた時、唇に柔らかいものが触れた。


「………

!?」


理解するまで時間がかかった。

キス…されてる
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