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今宵、貴方と求め合う【短編集】

第2章 竈門炭治郎【鬼滅の刃】


善「そっかぁ…まだ手すら繋げてないんだね…俺だったらそんなの発狂するよ…」


善逸に洗いざらい話すと、やはりこちらも真剣に話を聞いてくれた。


「恋仲らしい事、1回もしてないの…やっぱり私じゃダメだったのかな…」

俯いて話していると、次第に涙が零れ落ちてきた。


そんな私を見て、善逸は驚く。

善「うわぁ!大丈夫?どうしよどうしよ…えーっとごめんねぇええええ!!」


なんで善逸が謝るのか分からない…

すると、善逸の指が私の涙を拭き取ってくれた。


善「泣くほど辛いんでしょ…?もう、俺にしちゃいなよ…
そんな思いさせないから…」


さらっと告白を受けるが、私は炭治郎の事が好きなんだ。


「ごめん。善逸はこんな私の話を聞いてくれるし、優しいし強いし。でも…善逸は普通の友達としか見れない…」


きっと善逸は私の話を聞いてくれている間、辛かったんだろうなって思う。


女の人に騙されてきた善逸と比べれば、私の悩みなんて…


善「…だよね!ごめんね!困る様な事言っちゃって!あははは!!忘れて!これからも遠慮なく相談してきてね!」



善逸も、こんな私に優しく言葉をかけてくれる。

鬼殺隊の人達は、どうしてこんなにも優しいのだろう。


「ありがと!なんかスッキリした!善逸、友達として大好きだよ!」


そう言うと、善逸は優しく笑って頭を撫でてくれた。



その時だった。
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