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Second reincarnation【ツイステ】

第9章 怒号炸裂




確かにフロイドに助け舟を出して自分にも火の粉が降りかかったらたまったもんじゃない

というか純粋に怒ってる時のアズールは怖いのでオレも関わりたくない。というのが本音だ



「事もあろうことか授業外で…しかも生徒に向かって魔法をかけようとしたですって?泣いてしまったというその新入生が先生方に相談しに行ってみなさい…また私の仕事が増えるでしょうッ!」

「…ごめんってアズール…」



…あ、怒ってるところそこなのか…

呆れてため息を吐くオレの隣に座ってるジェイドは楽しそうにニコニコとその様子を眺めていた

これはまだ数分は続くな…と思いながらジェイドに話しかける



「…楽しそうだな」

「ええ。…さっきのフロイドの話、覚えていますか?」

「泣かせちゃったってやつ?血の気は引いたけど魔法が解かれてないならオレはノータッチだな」

「そこも大変面白く思いましたが…あのフロイドが、ここが苦しくなった。と言っていたんですよ」



そう言って、ジェイドが左手で心臓付近をトントンと叩いて見せた

…つまりこの双子の片割れは、兄弟が恋に落ちたかもしれない。という事に大変興味を示しているということか…趣味悪いな…



「その辺はオレの領分じゃないんで…レイとフロイドが話し合って決めるところだし、どの道ノータッチで」

「おや、良いんですか?最終的に記憶が戻ったとしても元の世界に帰りたくない…なんて言うかも知れませんよ」

「…そこも、オレに決定権はないだろ。助けたついでに手を貸してるだけだ。レイがここで生きていくとか言うならそれはそれで別に良いんじゃねーの」



そう言いながら、水の入ったコップに手を伸ばす

言うなればそう…今のオレは親切心の延長線みたいな立場であって、別にあいつのことについて指図するほど自分勝手じゃない
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