Second reincarnation【ツイステ】
第1章 入学式
…さっきの…呼び声がって何だったんだろう…?
気になったけど、そんなの相談できる人がいないし…そもそも言い出すタイミングすら逃してしまったので、とりあえず黙っておくことにした
「…では、これで入学式の方は無事終わりました。各寮長は新入生を寮へ案内して差し上げてください」
「新入生の皆さん。この度は、入学おめでとうございます!皆さんが充実した学園生活を送れるよう、オクタヴィネル寮寮長として、精一杯サポートさせていただきますよ」
眼鏡をかけた先程の男子生徒が寮長さんらしい
話している内容を聞く限りでは…信用できそうな人に見える
寮長を先頭にして、ゾロゾロとオクタヴィネルと括られた寮生達が歩き出すのでそれについていくが、そこで一つ気づいたことがあった
…なんで今まで気づかなかったのだろう
見渡す限り男子生徒しかいない
そういえば箱の中にいるときに聞こえてきた単語に男子校みたいな用語があったようななかったような…気がする
これは…もしかしなくても…いや、絶対手違いなのでは…?
鏡を潜って寮に着いたとき、このままではやばい。と確信して、そっと列から抜け出すことにした
さっきの学長とかいう仮面をつけたあの先生…先生なのだし、あの人にならこのことを相談しても良いじゃないかと思い立つ
潜ってきた鏡をもう一度潜ろうと、来た道を引き返していたけど、また新たな問題が浮上した
「まって…ここ、どこ…!?」
考え事をしながらただ目の前の人についてきていたのが裏目に出てしまったらしい
道を全く覚えていなくて、いつの間にか迷子になってしまった