Second reincarnation【ツイステ】
第1章 入学式
「では新入生は前へ…足場が浮いていますので、お気をつけて下さい」
そんな声が聞こえて、辺りをきょろきょろと見渡す
この現状でそれを言われているのは私と同じでこの箱のようなものに入っている人たちで間違いはなさそうだ…だって足場…浮いてるし
恐る恐る箱を出て一歩前へ出る
自分と同じ状況の子達が数十人いて…何よりも驚いたのが、自分含め全員が同じ服装に身を包んでいたということだろうか
いつの間に着替えたんだろう…こんな珍妙な服、持ってた覚えはないんだけどな…まぁ記憶がないから知らないんだけど
一人ツッコミを永遠と頭の中でかましながら、先ほどの声に誘導されて鏡の前に一人一人並ぶことになった
話を聞いてる限り、どうやらここは学校らしく…私たちは新入生としてここに入学してきた生徒らしい
身に覚えがなさすぎる入学式におっかなびっくり怯えながら、自分の順番になったので鏡の前に立つ
「汝の名を告げよ」
「…笹原 レイ…です」
「レイ…汝の魂のかたちは………」
たっぷり数十秒の間を開けて、鏡が再び喋りだす
「…呼び声が、聞こえる」
「…呼び声…?」
「汝の魂のかたちに相応しいのは…オクタヴィネルである」
「…オクタヴィネル…?」
「こちらですよ、新入生さん」
眼鏡をかけている男子生徒に手招きをされたので、そこに小走りで向かう