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Second reincarnation【ツイステ】

第6章 部活動見学Part2





「お客様のご来店人数はその時その時で変わりますから…テスト前なんかは裏の方のお客様が急増致しますね」

「おいそれ言って良いのかよ」

「隠すほどのことでもありませんよ」

「裏…って?」

「アズールは、対価を支払えばなんでも願いを叶えてくれるんです。大体はテスト対策の為に生徒が利用するんですよ」

「なんでも…?本当になんでも叶えてくれるんですか?」



私の問いにジェイド先輩は笑顔で返すだけだった


…さっきの言葉を聞く限り、シロ先輩はこのことを知っていたはず

どうして一番に提案してくれなかったんだろう

アズール先輩に頼めば…私…



「ダメだぞレイ。それだけは頼らないでくれ」

「え…な、なんでですか!だって…」



なんでも叶うって…さっき…

そう言いかけて、シロ先輩に手で言葉を止められた



「確かになんでも叶えてくれるだろうな。でも最初に言ってたろ?対価を払うって。それにオレ、一生かけても払いきれない契約とか交わされちゃう…とも言ったはずだ」

「あ…それは…」

「この世界は近道が一番危険なんだ。それにまだ手掛かりを探してもないだろ?図書室行ったら案外すぐ見つかっちまうかもしれない。急ぐことはないさ」

「そう…ですね。せっかく学園生活も始まったばかりでした。…私、早速運動部見て回ってきます。ジェイド先輩、シロ先輩」



そう言って二人の先輩に頭を下げて、その場を後にした

シロ先輩が最初に言ってくれていたじゃないか…私、すっかり忘れてた

それにまだ4年も猶予がある…記憶を思い出すことと、元の世界に帰る方法。この二つを願って対価を支払うだなんていったら…

一体どれほどの対価を払えば叶えられるのか、私はまだ知識がない


もっとこの世界のこと知らなきゃ。魔法もたくさん学んで、その上で決めないといけなかった



「……なんでシロ先輩は…あんな面倒見てくれるんだろ。学園長に言われたから…だよね、多分」



他でもない、しかも学園長に私のこと頼まれたんだ

そりゃ失敗もできないか


私は気持ちを切り替えて、改めて部活動見学に励むことにした

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