Second reincarnation【ツイステ】
第3章 深夜の訪問者
ある程度廊下を歩いたところで、シロ先輩が手招きをするので階段を上がってついていく
扉の先は時間も時間なので無人のバルコニーになっていた
「この時間ならここに人はあんまいないから穴場なんだよね」
「へぇ…改めて学校の寮とは思えないですよね…」
外の景色も綺麗だし、こんなところ本当に無償で使っていいんだろうか…あとが怖いので考えないけど
と、感想を述べたところで本題に入らないといけない
「それであの、私のことなんですけど…」
「あ、待った。それ話すなら、ちゃんとした立場の人が欲しいだろ」
「…ちゃんとした立場の人?って…」
「私のこと、呼びました?」
「ヒッ!?」
振り返った先には仮面をつけた学園長と目が合い、思わずその場に崩れ落ちる
気配がなかった…忍者かこの人は…
「まだ呼ぶ前だったのに相変わらず神出鬼没ですね学園長」
「ふふ、私を呼ぶ声が聞こえた気がしたので先に手を打ったまでです。私、優しいので」
「学園長が、シロ先輩の言ってた人ですか」
「この学校の学園長だからね。この人に聞いた方が色々と手短に済むだろ。…ほい、手」
「ああ、ありがとうございます…」
尻餅をついたままの私の手を引っ張って立たせてもらう