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weak person
第1章 *僕は
「……別に、何だっていいだろ」
自分でも驚く程、低い声が出る。
僕は、こんなに低い声が出せたのか?
「でもーー」
「煩いな!!」
まだ問い続ける彼女に苛ついて、思わず彼女の頬を叩いた。
……いや、「殴る」と言った方が正しいかもしれない。
気が付くと、彼女は悲しそうな顔で、真っ赤な頬を押さえながら、こちらを見ていた。
そして、落ちる静寂。
なんだかとても居づらくて、僕は自分の部屋へ向かった。
…………否、逃げた。
彼女に、謝らないまま。
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