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weak person
第1章 *僕は
今日は珍しく、家の電気がついていた。
いつもなら、消えているのに。
「起きてるのか……」
そう呟いて、僕は家の中に入る。
その瞬間、奈津美が駆け寄ってきた。
ーー鬱陶しいなぁ。
僕は彼女に何もされていないというのに、そんなことを思ってしまった。
「おかえりなさい!遅かったわね」
「……うん」
「ねぇ、今まで、どこで何してたのよ」
ーーどこで、何を。
その言葉に、思わず目を見開く。
バレる訳にはいかない。絶対に。
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