第7章 シンドリア
さあどうぞ、と袖を広げて待つヤムライハ。
1歩前へ進むと、カナは
「ごめんなさい…」と後ろへ距離をとった。
シンッと空気が固まった。
なんとか取り繕わないと……
「ありがとうございます。ヤムライハさんのお手を煩わせる訳にはいきません!着てみますね!」
と慌てて笑顔をつくり、服を受け取って急いで何とか着ようとする。
怖くてヤムライハの表情は見られない。
背中を向けて「あれ?ここがこうで……」と奮闘して、
ようやく着れた時には汗をかきながら鏡を見るも言葉を失った。
「…これはシンドリアでは普通ですか?」
「はい!ここは一日中暑いですから、皆このくらいは当然です。」
「ほ、本当に…?」
なんだか……肌が大きく見えていて恥ずかしい…
牢に入れられてからは、ずっと薄い生地の衣服とは呼びがたい布切れを、その後紅炎に渡されたまま煌帝国の衣装を着ていたため、どうにも“普通”というものがわからない。
どうしても煌の衣服を基準としてしまうため、肌を見せることに抵抗があった。
薄い生地に、肩と胸の露出。
あぁ……と息を吐いた。