第2章 3人のお兄ちゃん
ルーミーはルフィと離れた夜、恨めしそうにガープを見つめた。
「なんじゃ、文句あるのなら言ってみぃ」
「…お爺ちゃんがルフィのこと連れてった」
「あやつが海賊になりたいなんてふざけたこと言っとるからじゃ!お前も将来は海軍の嫁になるんじゃから花嫁修業せんか!」
「なんで勝手に決めつけるの!お爺ちゃんなんか大嫌い!!」
「だいきら…?!待て!その言葉取り消すんじゃ!ルーミー!!」
ルーミーはマキノの酒場へ逃げ込んだ。
「ガープさんにも考えはあるのよ。そんなに怒らないで」
「でもお爺ちゃん、ルフィは海軍になれって…ルフィにも夢があるもん!!それを決めつけられたくない!」
「そうねぇ」
マキノは以前のルーミーだったら泣くだけで自分の気持ちを言わなかっただろうと思い少女の僅かな成長に喜びを感じていた。
「今度ルフィに会いにいきましょう」
「うん…」
しかしマキノの言葉を素直に守るルーミーではなかった。