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愛に焦がれて眠る【ONE PIECE】

第4章 気がつけば旅に出てました


「ちょっと離して!もう離してよ!!」
「娘…これ以上暴れるならフーシャ村を潰す」

ルーミーは抵抗したが海賊の一言で大人しくなり海賊船まで連れてこられた。
そして縛られ海賊船の倉庫に閉じ込められた。

「どうしたらいいってのよ…」
船は出発したみたいでますます逃げ場がなくなった。
そしてこれからどうなるのか?不安が募る。
ルーミーは今まで沢山の人に守られてきたんだと実感すると弱い自分が悔しくて涙が止まらなかった。

それから何日か過ぎた。
ルーミーは海賊の出す食事にも手をつけず、ただ外に出ることだけを考えていた。
今日はいつもと違った。
船長が現れたのである。そしてルーミーの髪を掴み顔を上げさせた。
「まだ食わねぇのか…強情な娘だ。いいか、お前はこれから人間オークションにかける。それまでにそのこけたツラどうにかしねぇとオークションにかけられる前に殺すからな。覚悟しとけ!」

ルーミーは絶望した目で一瞬船長を見るがすぐに力のこもった眼で船長を睨む。

「覚悟?もう始めから決まってる!」
「ふん!だったらメシくらい食えよな」
そして船長は掴んだ手を離すとドアを壊しそうな勢いで閉め出て行った。

ルーミーはそれを睨みつけながら呟いた。
「絶対にあんたらには屈しない覚悟をなぁ…!!」

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