第4章 気がつけば旅に出てました
それから3年後、ルフィが旅立った。
その3年間、ルーミーも村で看護師として勉強して働き、週に何回かはルフィに戦いのレクチャーを受けていた。
エースの為に、ルフィの為にただそれだけの為だがルーミーにとってそれが全てだった。
そしてルフィが旅に出て何日か経ったときのことだった。
「キャー!海賊よー!!」
突然悲鳴と爆音が聞こえて慌てて外に出るとそこには巨体な海賊達の姿が。
村長が必死に金品は渡すからと頭を下げて帰るように言うが聞く耳を持たない。
その内、海賊の1人がルーミーを見てニヤニヤする。
昔から人形のように可愛らしかったが成長期もあってますます美しくなったルーミー。
それを海賊が逃すはずなかった。
そして船長らしき人物に耳打ちすると船長らしき人物もルーミーを見た。
嫌な予感がして忍ばせていた短刀を握る。
すると案の定、船長らしき男はルーミーの元にやってきた。
「こいつと金品を寄越してくれれば帰ってやる」
「ルーミー…?!村人だけは勘弁してください!」
「うるせぇ!」
船長は土下座している村長を蹴り飛ばす。
「なにすんのよ!」
ルーミーは短刀を取り出し船長に向かって振りかざすが戦闘差は一目瞭然、あっという間にやられてしまう。
「威勢がいいな。ますます気に入ったぜ。連れてけ」
「はい。来い!」
「ルーミー!!」
ルーミーはそのまま海賊船へと連れ去られてしまうのだった。