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愛に焦がれて眠る【ONE PIECE】

第2章 3人のお兄ちゃん


それからルーミーはドグラとダダンの家に戻った。
そして外で遊んでいるルフィを見てルーミーは思わず駆け寄り抱き着き大声で泣いた。
「どうしたんだ?ルーミー。エースとダダン戻ってきたのに」
「状況は中で話す二。とりあえず2人とも中に入レ」

そしてドグラが状況を説明するとルフィは泣きエースは怒りダダンに押さえつけられた。

ルフィとルーミーは夜通し泣き続けた。
あの楽しかった4人の生活はもう戻らない…平和な日常なんてここにはない、ルーミーはそう実感したのだった。


それからルーミーはサボのことを思い出さないようにいつも以上にやることを増やした。
ダダンの家の家事などの他に村に行って医学を学んだり、短剣の練習などをした。


それから4年後、
エース14歳、ルフィとルーミー11歳のことだった。
ルーミーは更に美しくなり美しさは近隣の島まで知られるようになった。
ダダンに3人で秘密基地で暮らすことを心配されていたがルーミーは聞き入れなかった。

そして今日も2人がケガをして帰ってきたので秘密基地で手当てをしていた。
「2人ともまた食い逃げしたんだって?」
「にしし…今日のメシも旨かったよなー!エース」
「あぁ…」
「ふふふ…ほどほどにね」
「ルーミー、お前ダダン達の家で暮らした方がいいんじゃないか?」
ルフィと笑いあってると今まで険しい顔だったエースに突然言われた。
「なんで…?なんでそういうの?」
「なんでって…ダダンが心配してるだろ?マキノにも言われてたし…もう限界じゃねぇかって…」

ルーミーも本当は分かっていた。
いつまでも3人でいたかったから。
しかし、いざエースに言われると何も言えなかった。

「うん…わかった」
「ルーミー…」
「明日からダダンの家へ戻るね。だから…だから今日は手ぇ繋いで寝てもいい?」
「いいぞー!」
「…あぁ」
その夜、3人は手を繋いで眠った。
しかしルーミーは両手に繋がれた体温を忘れないように静かに目を瞑ったまま手の握る力を強くしたのだった。
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