第1章 間違い
ガコンッ。
自動販売機の下から出てきたものは“ヨーグル”。
それを手にした私は大きく溜息をついた。
…押す場所ミスったーーーーー!!!!!!!!
顔を上げ、私が押したヨーグルのボタンの隣には私が飲みた
かった“砂糖たっぷりカフェオレ”。
そのボタンをカチカチと押してみる。
「もー…」
ヨーグルなんていらないよー。
でももう一回買おうにもお金もったいないしー…。
そう思っていると、後ろから足音が聞こえ、その自動販売
機から少し離れる。
ここの自販機に来る人あんまいないのになー。
って背ぇたっか!
身長180cmはありそう…?
私の次に自動販売機の目に前に来たのは背の高い男子だった。
ガコンッ。
飲み物が下から出てきて、その男子が手に取った物はカフェオレだった。
男子でもあんな甘いの飲むんだー。
ちょっとずるいかも。
と思った瞬間にその男子の背中から負のオーラが漂う。
えっ?!なんかすっごいショックうけてる??
私と一緒で押すとこ間違ったとか?
ま、それはないよねーwww
その男子はカフェオレのとなりのボタン、ヨーグルのボタ
ンをカチカチと押し溜息をついた。
え、まさか…
お目当てのって…ヨーグル??