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僕等の青春【気象系BL】

第5章 球技大会


《智side》

キーン コーン カーン コーン

誰もいない校舎にチャイムが鳴り響く。


おいらたちを除いて、、、



 




「綺麗だね」


教室の窓から、日が落ちていくのを眺める。


ゆっくりとゆっくりと太陽がだんだん山に近づいていく。


まるで、おいらと翔くんみたいに…



「うん。綺麗だね」
「でも、智くんの方が綺麗だよ。」

「嘘ばっかり…」

夕陽に照らされた翔くんの横顔はもっと綺麗だ…




おいらの大好きなアーモンドみたいな目

可愛くて綺麗な鼻

分厚くて色っぽい唇


何もかもがおいらを魅了する。






そのとき、翔くんの唇が何かを言った。





まるで、スローモーションのようだった。





でも確かにこう言った。















    "好きだ"















おいらの一番聞きたかった "ことば"















「もう。何泣いてんだよ…」





 




そう言われて、初めて気がついた。





自分が泣いてることに













大きな手が涙を拭ってくれる。














"おいらも好き…"















その "ことば" は翔くんの口の中に吸い込まれていった。











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