第1章 出会い
《智side》
新しい制服に身を包み、慣れない手つきでネクタイをしめる。
そう、今日から華の高校生になるんだ。
鏡で前髪を整えて…
なんてそんなことしてる場合じゃない。
俺としたことが、入学初日に寝坊してしまうなんて(´-`)
食パンをくわえて家を飛び出す
なんてこともできず、空腹の状態で家を飛び出すと、
そこには、かわいい顔が不機嫌丸出しで立っていた。
「わりぃ にの。寝坊しちまった。」
「まったく、しっかりしてよね 智ってば。」
そう言って、プリプリ怒っているこいつは、にのっていうんだ。
中学からの友達で、家も近くて、高校も同じなんだ。
こう見えて、すげぇ良いやつで、一緒にいて心地いいんだよな。