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僕等の青春【気象系BL】

第2章 急接近


《智side》


ドンっ!


あれ?これは、どういう状況だ?

ちょっと、冷静にならなくちゃ…

えっと、今日から通常授業になって、お弁当持ちなんだ。 

で、今から、屋上でにのと一緒に食べるってなってて、

廊下を歩いてたんだ。

うん。今も廊下にいる。

なのに、気付いたら壁に背をつけて

目の前にイケメンがいて…

俺の顔の横に腕があって。

っ!!!!!

か、壁ドン!されてる?!

何故だ!?

「ちょっと……なにしてるのかなー?」

「なにって、壁ドンだけど。」
「もしかして知らない?」

「いや、そういうことじゃなくて。」
馬鹿にするな!それくらい俺でも知ってるぞ。

「どいてくれるかな…?」

「なんで?」

な、なんでだと?
こいつ、頭おかしいんじゃねーの?

「ご飯食べないの?昼休み終わっちゃうよ。」
 
「うん。だから、一緒に食べよーよ。」
「それにみんなも食べてないじゃん。」

「えっ?」

今まで気付いてなかったけど、
周りを見ると、俺らの周りに人だかりができていた。
しかも、女子なんて、スマホをこちらに向けている。

おい!スマホ使っちゃダメだぞ!
なんてことも言えず固まっていると、
 
「ねえ、なんも言わないってことは、いいってこと?」

「はあ?ダメに決まってんだろ!」
そんな顔してても、つられねーからな。

なんとか、ここから、逃げ出さないと。

でも、がっちりした腕に捕まってるから、
簡単に逃げれそうにないし、
近すぎて身動き取れないよ…

なんか、抱きしめられてるみたい…
いい匂いするし…

って、おい!大野智、しっかりしろ!
このままでは、学校の女子全員に恨まれてしまうぞ!

恐る恐る周りを見渡すと、




あれ?そんなこともない?…


みんな、嬉しそうな顔してる…?!


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