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君と一緒に

第1章  目線の正体


最近、誰かにストーカーされている気がする。
私が歩くと後ろから足音がする。私が立ち止まると足音も消える。
然し、振り返ってみても誰もいないのだ。
何なんだろう、と思いながらも恐怖を感じ、私は急いで自宅へと走った。













「ストーカー被害を受けてる!?」
「うん…そうみたいなの」
私は自宅へ着くと、直ぐに彼氏に電話をした。
彼とは大学4年生頃から交際を始め、今年で付き合って5年目くらいだ。
そして、先程までのことを全て話した。
「でも、それは本当かもな。でなきゃ、気配なんて感じないしな。………ま、不安になったら何時でも俺に言えよ!俺は何時でも、名前の味方だからな!」
「うん…ありがとう」
彼と話していたら大分落ち着いてきて、その後通話を辞めて、お風呂へ入り、支度を終えて私は寝た。








「な、何これ……」
私が朝起きてポストを見ると、そこには「愛してるよ名前、今夜迎えに行くね。」
と書かれた紙が入っていた。
昨日の夜見た時は無かったので、恐らく私が寝ている時に入れたのだろう。
「と、とにかく電話しなきゃ」
怖くなって、彼に電話をした。
然し、中々彼が電話に出なかった。
私は何かあったのかと思い、彼の友達に電話をした。
「もしもし!?」
「ああ、名字か…」
「ねえ、さっきからあいつが電話に出ないんだけど…何か知らない?」



「………あいつは死んだよ」



「え………?」
「朝、あいつの親から電話があった。昨日の夜、あいつが殺されたと。夜、あいつが公園で死体として見つかったらしい。犯人はまだ見つかっていないようだ」
「そんな…誰が一体そんなことを」
「俺にもわからない。」
「そっか……ありがとう」
そう言って、私は電話を切った。
昨日まで楽しく話していた彼が、いきなりいなくなってしまうなんて。
私は悲しくて、ずっと泣いていた。
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