第19章 酒と女でダメになる究極の例
八岐「ダメだ、取り戻せません。すごい死守してます」
貴方「……いえ、この状況は取り戻す云々ではありません。かえって騒ぎが大きくなってしまう」
桃太郎「……どうすんだろ」
白澤「……ふふん。こういう時は押してダメなら引いてみろってことだろ?単純な話」
何か思い付いた白澤
鬼灯と瓜美に呼びかけ、自身の私有地にある“養老の滝”をレンタルすると言い出した
鬼灯「…そうでしたね。いくら欲しいんですか」
白澤「とりあえず早急に50万。借り続けるなら月極めで」
貴方(……なるほど)
瓜美も白澤の言うことに気付いた
鬼灯「……わかりました。では今すぐ閻魔庁予算からお支払いします。八岐大蛇さんは天国まで行って養老の滝からありったけの酒を運んできてください」
貴方「ここの獄卒には全員スーツ&ネクタイに着替えてもらいます。日本人はシチュエーションに弱い」
獄卒「?」
八岐「?」
鬼灯「今すぐに!」
獄卒「ハ…ハイ!」
白澤「桃タロー君、喜べ。とりあえず請求書は何とかなりそうだ」
桃太郎「(……一応妲己への支払いどうするか考えてたのか)」
数分後…
獄卒「上司の酒が飲めんのかーーッッ!?日本では飲みニケーションも仕事の一環ぞ!!」
スーツ&ネクタイ姿の獄卒達が亡者に酒を飲ませている。
亡者「…もう勘弁してください……」
獄卒「まだだーーッまだ飲めーッ!」
貴方「ヒトというのはどんな娯楽も業務になると苦になるものです」
鬼灯「ならば嫌になるまで飲ませ続ける地獄にしてしまえばいい」
桃太郎「酒は飲んでも飲まれるな……」