第12章 精神的運動会
第二種目が始まる
鬼灯「もふもふ動物大集合!ワンワンパニック!」
貴方「名前は可愛いのに獰猛な子達が多いですね」
鬼灯「地獄には動物が多くいますので、今年は彼らによる種目も作りました」
閻魔「ああ、毎年動物たちは応援だけだからね」
鬼灯「まずは純粋な決闘です。血湧き肉躍る素晴らしい戦いを期待します。 赤コーナー、“向こう疵の狂犬”夜叉一!!」
シロ「ええっ!?先輩、そんな名前だったの!?カッコイイ!!」
貴方「微笑ましいですね。奥さまのクッキーさんが来ているようです」
閻魔「クッキー!?愛玩犬にありがちな可愛い名前!!」
鬼灯「さて、そんな狂犬に対する白コーナー遠路はるばる出稼ぎにやってきた“タルタロスの熱き犬ホットドック”ケルベロス!」
夜叉一「あのっ…棄権します。俺には妻も子もいるので」
シロ「先輩潔い!!」
閻魔「……この犬選失敗じゃない?」
鬼「思いのほか狂犬が賢明な判断をしてしまいましたね。では予定を変更して、ケルベロスさん、何か面白い小話でもどうぞ」
閻魔「無茶ぶりしないであげて!すべるの必至じゃない!!」
鬼灯《続きまして、猿達による組体操です》
閻魔「なんか日光っぽい......」
貴方《鳥達の魅惑的な応援歌》
閻魔「なんか舞浜っぽい......」
貴方《エクソシスト徒競走》
獄卒達が逆立ち歩きで徒競走をするシュールな光景だ
獄卒(大人が揃って何をこんな真剣にやってんだろう...)
鬼灯《なおBGMは運動会とカステラでおなじみオッフェンバック作曲「天国と地獄」でお送りしています》
閻魔「確かにこれ程ピッタリな曲もないよね」
貴方「シューベルトの「魔王」と迷いましたが走りにくいのでやめました」
閻魔「絵面には合ってると思うけどね」