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第二補佐官は第1補佐官の嫁です【鬼灯の冷徹】

第6章 いかにして彼らの確執は生まれたか


貴方「ハイどうぞ。白澤さんに渡してください」

桃太郎「はい.....」

貴方「どうしました桃太郎さん?」

桃太郎「いや、鬼灯さんってやっぱ白澤様に似てますよね。目が切れ長で......」

貴方「それ言うと...」

次の瞬間、鬼灯が傍にあった柱を殴った

鬼灯「...申し訳ございません。気にしないでください」

貴方「無理ですよ」

顔を青ざめさせて固まる桃太郎に謝罪し、右手をそっとさする鬼灯

桃太郎(痛かったんだ…)

冷やすものを、と瓜美はそっと執務室を出た

貴方「鬼灯、氷嚢もってききましたよ。血が付くといけないから絆創膏も貼ってくださいね」

鬼灯「瓜美、ありがとうございます」

閻魔「説明しよう!」

どこからともなく閻魔大王が鬼灯の後ろに現れた

桃太郎「え...閻魔大王様っ...こっ...こんにちはっ...」

閻魔「こんにちは。そうかしこまらなくていいよ」

閻魔「鬼灯君は白澤君に似てるって言われると怒るのだ」

桃太郎「え...あ、ごめんなさい....」

鬼灯「いえ、こちらこそ」

閻魔「他のどんな状況にも鋼の精神なのに、これは屈辱でならないらしいのだ」

閻魔「だからワシはこのネタでたまーに反撃するのだー....」

閻魔のボールペンが飛んできて壁に刺さった

閻魔(...ボールペンが大理石へ刺さった......)

桃太郎「なんでそんなに...。何かキッカケとか訳でも?」

閻魔「うーん....あれはもう千年くらい前だっけなぁ」

貴方「昔、『和漢親善競技大会』...要はオリンピックのような大会があったんです」

貴方「...中国代表『乳白色組』、日本代表『赤黒色組』の......」

桃太郎「あのスミマセン、なんで白組と黒組じゃないんですか......」

貴方「そこ気にしたら負けです。まぁ、とにかくその時『乳白色組』は白澤さん、『赤黒色組』は鬼灯が審判を行ってたんです」

桃太郎「あ、審判?代表選手とかではなく?」

閻魔「うん、普通はそうキメたい所だけど二人とも選手の域超えててさぁ
白澤君ってあんなヘラヘラしてるけど、中国じゃ『妖怪の長』とまで言われてるからね」

桃太郎「ええ!?知らなかった......」

鬼灯「あれが長では世も末です」

閻魔「日本の現世じゃぬらりひょんが長とされてるけどこっちもどうかと......」
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