第5章 白澤
鬼灯「ああ...またフラレたんですか」
白澤「フラレてないもーん」
貴方「だからそれをフラレたと言うんですよ」
白澤「じゃあ瓜美ちゃんが僕と付き合おうよ!」
鬼灯「させるわけないでしょ」
白澤「お前に言ってねぇよ」
鬼灯「...忠告しても無駄でしょうが、貴方いつか奈落へ堕ちますよ」
白澤「それより金丹の代金5千元......10万円でいいよ」
鬼灯「金額盛ってんじゃねぇぞ」
鬼灯「...ああ、あと高麗人参もください」
白澤「あ、それはあっち。穫ってくる」
桃太郎「あっ、それは俺が......」
行こうとした桃太郎をサッと鬼灯が止める
桃太郎「え?」
鬼灯「よいのです。アレに穫りに行かせなさい」
桃太郎「イヤ、でも一応上司......」
貴方「(部下に『一応』と付けられてる神獣白澤さん......)」
鬼灯「白澤さん一つ言います。由緒ある神獣でもバチは当たりますよ」
白澤「当たらないもーん。むしろお前に当たれ」
そう言った瞬間、
ベキッ
白澤「えっ...うわっ!」
どうやら落とし穴にハマったようだ。
しかも天国と現世を通り抜け地獄へと落ちた。
鬼灯「これが本当の奈落の底ってね」
白澤「ボケナス~~~」
鬼灯「人がゴミのようだ」
ラピ●タのム●カの名ゼリフを穴に向かって叫ぶ鬼灯
白澤「うるせーージ●リマニア!!」
白澤「イダダダ......昨日こんな穴なかったのに...何コレ怖ッ...」ズル...
しばらくして穴から出てきた白澤。
桃太郎(どうやって上がってきたんだろ......さすが神獣...)
鬼灯「私自らが不眠で6時間かけて掘りました。落ちたことを誇りに思え」
鬼灯「貴方が人間ならとっくに大量受苦悩処地獄へ堕ちているでしょう...いやあ徹夜した甲斐があった」
白澤「薬代払ってとっとと地獄へ帰れ!!」
──
地獄にて...
閻魔「性根の似た者同士って異様に仲悪いんだよなぁ......」
そう呟いた閻魔だった