第5章 白澤
桃太郎「...?あの...親戚か何か......?」
貴方(やっぱ初めは誰しもそう思うのかしら...)
鬼灯「違いますただの知人です。お互い東洋医学の研究をしてまして」
白澤「そう。まあ色々と付き合いがね」
貴方「でもこの二人極力合わないんですよ」
桃太郎「ええ...何で...」
鬼灯「まぁ一言で言うとコイツが大嫌いなんです」
白澤「僕もお前なんか大っ嫌いだよ」
くっ...と白澤が鬼灯を睨む
白澤「大体僕は吉兆の印だよ。こんな常闇の鬼神と親戚だったら信用ガタおちだよ!」
桃太郎「はあ......」
鬼灯「いいですか桃太郎さん。この男の脳みそは信用してもいいですが口は信用してはなりませんよ」
ぐにっと思いっきり白澤の頬を引っ張る鬼灯
白澤「よう兄ちゃん、何も言わずにコレ飲んでくれん?なぁ」
見るからに怪しい瓶を取り出した白澤
桃太郎「瓜美さん、この人達いつもこうなんですか?」
貴方「会う度にこうなりますよ」
鬼灯「...それより注文していた金丹は?」
貴方「あっ...そうだ私も注文してた薬...」
桃太郎(忘れちゃダメでしょ瓜美さん......)
桃太郎「...金丹...?」
貴方「中国の妙薬ですよ」
白澤がポケットから取り出した
白澤「コレだよ」
桃太郎「わっ...何か宝石みたい......」
白澤「貴重なものだよ。医療研究の一環じゃなきゃこんなヤローに渡したくないんだけどさ。まァ、コイツ閻魔大王の補佐官だしねー」
するとツカツカと鬼灯が白澤に近づきポンと金丹を持っている手に手を重ねた
白澤「?え......何?キモチ悪......」
鬼灯「バルス!!!」
メキメキメキと嫌な音を立てながら鬼灯は白澤の手を折った
白澤「ギヤアアアアアアア!!手が...手がああアアアアアア!!!」
貴方「(ム●カ...本当は目だけどね......)」
白澤「ウォオオオオそれは何か!?『滅びよ』ってことかオイ!!お前ジ●リマニアか!!」
ベシッと鬼灯の手を振り払う白澤。
白澤「ッターーーッ!これだからコイツ嫌なんだよ!!人でなし!」
鬼灯「人じゃないですよ」
白澤「この手は男の硬い手じゃなくて女の子の柔らかい手を握るためにあるんだ!」
桃太郎「さっきその柔らかい手とやらでブン投げられてましたけど......」