第27章 盂蘭盆地獄祭り
シロ「桃太郎、何かお店やってんの?」
桃太郎「お…おお。茶粥をな」
シロ「へえ~~薬膳かあ。夏にいいねえ」
白澤「サッパリしてるし胃に優しいよ」
シロ「あ、それいいね。最近は仕事で毎日亡者の骨しゃぶってるし」
ルリオ「胃も疲れてきたよなー」
桃太郎「血なまぐさくなったなぁお前ら……」
シロ「一杯くーだーさい」
白澤「ハイ一杯200円。あ、瓜美ちゃんと鬼美ちゃんはタダでいいよ~」
貴方「ありがとうございます」
鍋から救った粥を器に入れて瓜美とシロに渡す
鬼灯「タダにしろ。さすれば食ってやらんでもない」
白澤「100万円でも売るもんか。お前は隣の店の鍋を食え!激辛スープだってよ!」
そう言って手で払う白澤
シロ「そういえば何かさっきから鼻がピリピリするね。辛い香りがする」
隣の店は芥子が営んでいた。
芥子「狸汁いかがですか~。ちょっと臭いけどクセになる味。辛いですよ~。お盆祭りは血祭りですよぉぉ~~」
シロ(心の闇鍋!!!)
芥子「臭みがあるからかなかなか売れません」
貴方「味の濃い麻婆(マーボー)タヌキにしてみたらどうですか」
鬼灯「味見は隣の天国連中がしてくれますよ」
桃太郎(ついに巻き添えにされた)
瓜美「鬼灯、桃太郎さんまで巻き添いにしないでください。
味見は給食当番の人だけでお願いします」
桃太郎(瓜美さん、ありがとうございます)
覗き見していた桃太郎
鬼灯「_さて。そろそろ0時近いので先にメインステージまで行きますね。瓜美、卯灯、鬼美行きましょう」
貴方「ん」
卯灯「そうですね」
鬼美「はい」
シロ「“先”?あ、行っちゃった」
入れ違いで唐瓜と茄子が来た。
唐瓜「おっ、不喜処のワンコ達だ」
シロ「あっこんにちはー」
唐瓜「お前らもメインステージ行くんだろ?」
シロ「え?何で」
唐瓜「オイオイ。“獄卒は全員深夜0時前にメインステージ集合”って休み前に説明あったろ」
茄子(あ、そうだった)
シロ「そうだっけ?」
ルリオ「…俺は聞いてたぞ」