第27章 盂蘭盆地獄祭り
唐瓜「おっ、亡者も次々帰ってきたな」
精霊馬(しょうりょうま)に乗った亡者が空に現れてきた。
シロ「ねー、何でアレッてナスなの?」
唐瓜「行きは馬に見立てたキュウリで早く、帰りは牛に見立てたナスでゆっくりと…って遺族の思いからだな」
柿助「そういえば「毎●香」のCMでも言ってたね」
茄子「唐瓜(キュウリ)が馬ってなんかわかるよ。せっかちだもんな」
唐瓜「お前が牛なのも納得だよ」
唐瓜「祭りはこっからが醍醐味だぞ~ ~俺、前からこの行事に参加したかったんだ!」
茄子「獄卒の大仕事だもんなー」
シロ「?」
─
メインステージでは…
鬼灯«さて、獄卒の皆さん。我々にとってはここからが本領発揮。今宵は送り火の日。亡者も次々と戻ってきます»
設置されている大時計が0時を差しその音を鳴り響かせる。
貴方«時刻は午前0時。フィナーレであり休み明けです。気を引きしめ“取り逃がしのないように”して下さい»
鬼灯«さぁ、毎年現世から戻りたがらない亡者を引き戻しに行きますよ!!»
─
現世にて…
夏はオバケの季節。現世でも百鬼夜行が見えるというが……
獄卒「コラーーッもうとっくに0時過ぎてるぞーッッ!!」
獄卒「地獄へ戻れコノヤロー!!」
亡者「うわー見つかったー!」
亡者「わー戻りたくないよ~!」
「ヒャッ!?」
「何か見える!?」
「雷様?!」
鬼灯「気のせいですよ」ガシッ
亡者「」コソコソ…
貴方「」ガシッ
貴方「…行きはよいよい帰りは怖い」
亡者「」ガタガタガタガタガタガタ
こういう訳である