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第二補佐官は第1補佐官の嫁です【鬼灯の冷徹】

第24章 右腕のブルース再び


鬼灯「あ、ではこれで」

ベルゼブブ「…ああ帰るの?一応食事とかも用意してるけど?」

鬼灯「申し訳ございません。これからまた中国へも…」

ベルゼブブ「ああそう。じゃあ止めないけど」

鬼灯「ところで一つだけお尋ねしてもよろしいですか」

ベルゼブブ「あ?何?」

鬼灯「このお嬢さん方のベッタベタな御召物はなんですか?」

召使いの女を見て鬼灯は言った

ベルゼブブ「上から下までサタン様の趣味だが何か?」

御召物とは召使いがなんと、長いスカートのメイド服を着ていた。そしてサタンの趣味

ベルゼブブ「コレに関しては俺もどうかとは思ってるだが……立場上、ちょっと言いづらいし…まァ正直俺も嫌ではないから、こう…何とも言い難い状況だ」

鬼灯「なるほど。一番ツッコミにくい所ですね」

ベルゼブブ「そうなんだ。何せサタン様デザインしたものだから……」

鬼灯「あんなオッサン、こんな嗜好か。…まあ一つ言わせて頂きます。私も嫌いじゃないです。逆にミニスカじゃない所がグッドです。(瓜美に着せたい)」

ベルゼブブ「ありがとう」

ベルゼブブ(その『眠い時のアカミミガメ』のような目に一瞬まっすぐな目が宿ったんだ)

ベルゼブブのブログ、二〇一〇年十一月分より

ベルゼブブ「アンタ以外といい奴だな。スゲー朴念仁なのかと思ったら…」

鬼灯「節度があることと朴念仁は違います。鬼だろうが人だろうが虫だろうがオシベだろうが『漢(オス)』の行き着く先は皆同じ」

ベルゼブブ「草食が流行ってるジャパニーズとは思えん強気な発言!…では、『上は大水、下は大火事』漢(オス)にとっての正解はなーんだ?」

鬼灯「据え膳食う前における脳と本能」

ベルゼブブ「……今何か大いなる繋がりを感じた。…いやすまん。はしたなかったな」

鬼「いえ、こちらこそ」

ベルゼブブ「君とこんなに話が盛り上がるとは思わなかったよ」

鬼灯「私もです。あ、すみません。時間が……」

ベルゼブブ「あっそうだったな。ではまた」

右腕の二人はお互いの性格が嫌いなため決してよくはならないが…

鬼灯・ベルゼブブ(今度、接待ぐらいしてやってもいいかも…)

男の友情は若干芽生えた
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